📌 あわせて読みたい: AIを仕事にどう組み込むかの全体像は生成AIの業務活用 完全ガイド(2026年版)へ。この記事はその手前、AWSを初めて触る前に、EC2・S3・IAMがそれぞれ何を担当するのかを区別するところだけを扱います(料金の見方や構築手順は扱いません)。
AWSの入門記事を開くと、EC2、S3、IAMという名前が最初からまとめて出てきます。何が違うのか分からないまま読み進めると、どれも「AWSのなにか」で終わってしまいます。この記事は、この3つが担当している場所を、最初に分けて置くための整理です。
結論:まずは「動かす場所」「置く場所」「入れる人」で分ける
AWSは、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、セキュリティなどを含むクラウドベースの製品群です。その中で最初に区別したいのが次の3つです。
- EC2 — プログラムを動かす場所。EC2のインスタンスは仮想サーバーです。
- S3 — データを置く場所。バケットを作り、その中にオブジェクトとしてデータを入れます。
- IAM — 誰が何にアクセスできるかを決める仕組み。認証と権限を管理します。
この3つの並びはAWS公式が定める必修順ではなく、個人開発の入口として役割を整理した、本記事の分類です。実際にどのサービスから触るかは、作りたいものによって変わります。
そもそもAWSが提供しているもの
AWSは、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、セキュリティなどを含む、クラウドベースの製品群を提供しています。つまり「AWSとは何か」に一言で答えるなら、用途別のサービスが多数まとまった集合であり、単一の製品ではありません。だからこそ、名前を覚える前に「どの役割を担当するサービスか」で分けたほうが迷いにくくなります。
EC2:仮想サーバーと、通信を許可する範囲
Amazon EC2のインスタンスは仮想サーバーです。手元のPCの代わりに、クラウド上で動き続けるコンピュータを用意するもの、と捉えると入口としては十分です。
もう一つ、EC2で最初に出てくるのがセキュリティグループです。セキュリティグループは、到達を許可するプロトコル、ポート、送信元IP範囲などを指定する仮想ファイアウォールです。「どこからの通信を通すか」を指定する設定がインスタンスとセットで存在する、という点だけ先に知っておくと、構築の手順書を読むときに何を設定しているのかが追えます。
S3:バケットを作り、オブジェクトとして入れる
S3では、最初にバケットを作成し、データをオブジェクトとしてアップロードします。オブジェクトのキーは、バケット内でそのオブジェクトを指す一意の識別子です。ファイルサーバーのフォルダ構造を思い浮かべがちですが、「入れ物(バケット)+ 一意のキー」で1つのデータを指すという形を先に押さえておくほうが、公式ドキュメントの説明と噛み合います。
アクセス範囲についても一点だけ。S3のバケットとオブジェクトは、明示的に権限を与えない限り非公開です。公開・非公開の扱いは、実際に使う前に必ず公式ドキュメントで確認してください。
IAM:誰が認証され、どのリソースに権限を持つか
IAMは、AWSリソースへのアクセスを安全に制御する仕組みで、誰が認証され、どのリソースへ権限を持つかを管理します。EC2やS3が「モノ」だとすれば、IAMはそのモノに手を伸ばせる人・プログラムを決める側です。
また、AWSは、完全なアクセスを持つルートユーザーを日常作業で使わないよう案内しています。最初のサインアップ直後に触れるアカウントがどれにあたるのか、日常の作業を何で行うのかは、手を動かす前に公式ドキュメントで確認しておく箇所です。
3つを触る前に確認しておくこと
この記事は役割の地図までで、次の点は扱っていません。実際に構築する前に、それぞれ公式の情報で確認してください。
- 料金と課金の考え方(本記事では扱いません)
- ルートユーザーの認証情報やアクセスキーの具体的な取り扱い手順
- 自分の用途に対して、そもそもどのサービスの組み合わせが要るのか
EC2・S3・IAMを知ることは、AWSの入口を3つに分けて見られるようにするための整理であって、これだけでWebサービスの構成が決まるわけではありません。
🔗 次に読む
- AWS上でAIエージェントを動かす話題から入りたい方はAWSのAgentCore/Continuum発表の記事へ。
- 仕事全体でAIをどう使うかは生成AIの業務活用 完全ガイドへ。
- (公開後に追加)料金アラートの考え方 / IAMの権限を絞る話
※本記事は2026年7月22日確認時点のAWS公式ドキュメント(AWS概要、Amazon EC2、Amazon S3、IAM)の説明に基づく整理です。仕様・提供範囲は変更されることがあり、実際の設定・費用・安全性については必ず公式ドキュメントをご確認ください。


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