※この記事は、2026年5月12日時点で確認できる Google Cloud公式ブログ、 AlloyDB公式リリースノート、 PostgreSQL公式リリース をもとに作成しています。料金や提供条件は今後変わる可能性があるため、利用前は必ず公式情報をご確認ください。
今日の結論
Google Cloudは、AlloyDBでPostgreSQL 18を一般提供開始し、さらに古いPostgreSQL系メジャーバージョン向けのExtended Supportも発表しました。
初心者向けにひとことで言うと、「新しい版を使いたい人」にも、「古い版をすぐ上げられない人」にも、Google Cloudが両方の逃げ道を出してきた、というニュースです。
3秒まとめ
- AlloyDBでPostgreSQL 18がGA(一般提供)
- 古い版には最大3年のExtended Supportを用意
- ただし延長サポートは有料予定で、価格はまだ未発表
何が発表されたの?
今回のポイントは2つです。
| 項目 | 内容 | 初心者向けの意味 |
|---|---|---|
| 現行情報① | AlloyDBでPostgreSQL 18が一般提供開始 | 新しい機能や性能改善を、管理付きDBで使いやすくなる |
| 現行情報② | EOL後の古い版向けにExtended Supportを提供 | 「すぐ移行できない」企業向けの猶予ができる |
クラウドのニュースというと「新機能追加」だけが目立ちがちですが、今回はそれだけではありません。新しい版に乗りやすくしつつ、古い版を使う現実にも対応するのが本質です。
PostgreSQL 18って、そんなに大事?
はい。PostgreSQLは、世界的によく使われるオープンソースのデータベースです。Google Cloudだけでなく、AWS・Azure・自社サーバーなど、いろいろな場所で使われています。
PostgreSQL 18では、公式発表ベースで次のような改善が入っています。
- 非同期I/O(AIO)による読み込み性能改善
- メジャーアップグレード後の性能立ち上がり改善
- B-tree skip scanなどの検索最適化
- uuidv7() や OAuth 2.0認証対応などの新機能
つまり、「速くしたい」「今どきの機能を使いたい」人にはPG18が魅力です。一方で、本番DBは簡単に上げられません。そこでGoogle Cloudは、「急いで上げたい人向け」と「今すぐは無理な人向け」の両方を用意した形です。
高校生向けにたとえると?
学校のパソコン室で考えるとわかりやすいです。
たとえ話
新しい教科書(PostgreSQL 18)が出て、「今後はこちらの内容が便利で速いですよ」と案内された状態です。
でも、クラス全員がすぐ新しい教科書に切り替えられるわけではありません。そこで学校が「古い教科書も、しばらくは補助資料付きで使えます」としてくれたイメージです。
クラウドDBでも同じで、新しい版に移るのが理想でも、業務システムは検証・移行・停止時間の調整が必要です。だから延長サポートには意味があります。
一番大事なのは「新機能」より「寿命管理」
初心者が見落としやすいのですが、クラウドDB運用で本当に怖いのは、古いバージョンをそのまま放置することです。
今回の学び: クラウドのデータベースは、導入時の性能よりも、数年単位でどうアップグレードを回すかが重要です。
なぜなら、DBはアプリ本体よりも「止めにくい」ことが多いからです。バージョンが古いままだと、次のような問題が出やすくなります。
- セキュリティ修正を受けにくくなる
- 新しい機能や最適化を使えない
- アプリ側ライブラリとの相性問題が増える
- 将来の移行コストが、逆にもっと大きくなる
現行情報
| 項目 | 確認できた内容 |
|---|---|
| PG18対応 | Google Cloudは2026年5月11日付で、AlloyDBにおけるPostgreSQL 18の一般提供開始を発表 |
| Extended Support | EOLを迎えたメジャーバージョン向けに追加3年の延長サポートを提供すると案内 |
| 対象時期 | PG14は2027/2/1〜2030/2/1、PG15は2028/2/1〜2031/2/1、PG16は2029/2/1〜2032/2/1、PG17は2030/2/1〜2033/2/1 |
| 料金 | 追加料金あり予定。ただし価格は後日発表 |
| PG18の延長サポート時期 | 後日発表予定 |
恒常情報
今回のニュースに限らず、クラウドDBでは次の考え方がずっと重要です。
- メジャーバージョンアップは重い作業
アプリ接続、SQL互換性、拡張機能、性能差、切り戻し計画まで考える必要があります。 - 「OSSのサポート終了」と「クラウド事業者の延長対応」は別物
コミュニティEOL後でも、マネージドサービス側が追加サポートを提供する場合があります。 - 延長サポートは保険であって、放置の免罪符ではない
本来は計画的にアップグレードするのが基本です。
簡単な見取り図
今回の構図
新しい版を使いたい人 → PostgreSQL 18 on AlloyDB
↓
まだ上げられない人 → Extended Supportで猶予
↓
最終的に必要なこと → どこかで計画的にアップグレード
初心者が今やるべきこと
- 自分のDBのバージョンを確認する
- そのバージョンがいつまで通常サポートかを見る
- 「今すぐ上げる」「延長でしのぐ」のどちらかを決める
- 本番前にテスト環境でアップグレード検証をする
特に会社や副業でDBを使っている人は、「自分は何版を使っているのか不明」な状態が一番危険です。
注意点
- Extended Supportは無料ではありません。追加料金あり予定です。
- 価格は未発表です。コスト比較はまだ確定できません。
- 今回の話はAlloyDBの話です。すべてのPostgreSQL環境に自動で当てはまるわけではありません。
- 延長サポート中でも、できるだけ早く新しい版へ移行する前提で考えたほうが安全です。
不明点
- Extended Supportの具体的な価格体系は不明です。
- PostgreSQL 18向けExtended Supportの開始時期は不明です。
- ユーザーごとの実コスト増加幅は、クラスタ構成や利用規模によって変わるため、現時点では不明です。
まとめ
今回のGoogle Cloudの発表は、単なる「新バージョン対応」ではありません。
新しいPostgreSQL 18を使いたい人には前進、古い版をすぐ上げられない人には猶予という、かなり現実的なアップデートです。
初心者目線で覚えておきたいのは、クラウドDBは作って終わりではなく、版の寿命管理まで含めて運用だということです。今回のニュースは、その基本をとてもわかりやすく示しています。


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